2 コラム‎ > ‎vol.01 201304~06‎ > ‎

18 ネットの中で踊る人たち

2013/06/16 9:07 に ずきんはな が投稿   [ 2013/09/22 5:54 に更新しました ]
2013年06月02日掲載
2011年03月11日以降、チェーンメールを受け取った人はかなりの数に上るのではないでしょうか?
今日のコラムは、子供についての話ではなく、ママたちも困っていたというお話です。

◆チェーンメールが届いた!
・犬猫が殺処分されます助けて!できるだけ多くの人に回してあげて
という元のメール(チェーンメール)を受け取った人がペット愛好家だったために、「うちの家はもう飼えないけど、こんなメールが来たから、飼えそうな人に回して!」とか追記されたり、「近所の動物病院に電話するから、連絡できそうな場所教えて!」とか追記されていたり...これって悪意じゃないですよね。

こういうチェーンメールが届いた時の対応はどうすればいいのでしょう?

=============================
1.「これはチェンメだよ。回したら迷惑だよ。」と指摘する
2. 自分に届くチェーンメールは黙殺
=============================

1.を選んだ場合。
まず、あの人は優しくないと言われます。
そして、面倒くさい人だと言われます。
自分一人なら問題ないことでも、ママ友達同士だったら...
子供が絡んでくると、この対応はできそうになさそうです。

2.を選んだ場合。
自分以外の沢山の人が、さらにそのメールを受け取ることになりそうです。
それに...チェーンメールを転送してくれる人の多くが、全員TOで、送られた人のアドレスが丸見えの状況で送ってきてくれます。
知らない誰かさんや、知られたくない誰かさんにも自分のアドレス丸見えです。
知らない誰かさんや、知りたくない誰かさんのアドレスも丸見えです。

送られたママたちも困ってるんです。

Yahoo知恵袋で「チェーンメール」タグの投稿を検索するとたくさん見つかります。

チェーンメール - Yahoo!知恵袋


◆「棒の手紙」に見る文章の改変
チェーンメールが生まれる一昔前の不幸の手紙の時代。
「棒の手紙」が送られてくるというは話がありました。

「棒の手紙」を私が最初に知ったのは、ちょっとマニアックかもしれないけれど、妖魔夜行という小説の中の一編「悪意の連鎖」という小説を読んだのが最初でした。
もともとは「不幸の手紙」だったものが「○人に回してください」というような文章の書き写し指示によって、書き写している間に「棒の手紙」に変わったという話。
詳しくは、「悪意の連鎖」の筆者である山本弘さんがサイトにまとめられていますので、ご存知ない方は一読どうぞ。

山本弘のSF秘密基地【これが「棒の手紙」だ!】

不幸の手紙を書く上で、見て、書き写してという行為の中で起こる書き間違い。

ネット上ではもっと容易に書き間違いが起こります。
変換ミスやタイプミス。
意図的な改変。

特に、悪意を持って作られた文章は不安を煽り、不安を煽られた人は更に加筆して、不安はどんどん増してきます。でも、その文章の改変に関わる気持ちは悪意だけではなく、受け取った人の善意も加わっているとしたらどうでしょう?


◆ネットで踊らされる情報はチェーンメールだけじゃない
子育てをしていて、「3歳までは親と一緒に」だとか「卒乳は1歳までに終わらせるべき」ちだとか「パンツトレーニングは1歳過ぎからはじめよう!」だとか、ネット上には子育てに関する情報があふれているのを知りました。
病気になると、治療法や闘病記、投薬されている薬の情報に自分が感じる症状...少しでも良くなることを信じて情報を検索しました。

子育てに関わることは、こうすればうまくいくよ!という提案だったり、体験談の一つだったり、何某かの信仰的なものであったりなので、実際に子育てを経験していくうえで「うちの子はうちの子だよね」と思えてくるのですが、中には「1歳までに卒乳って書いてあったけど、うち2歳だけどまだ卒乳できそうにないし...友達にも言ったらおかしいって言われるかもしれないから言えないし...」と頭の中をぐるぐる駆け巡ることもあります。

これ、踊らされてますよね。
踊らされていましたよ。

病気に関することは、結局は、症例も何もかもネットで調べたけれど、発症事例がほとんどなくて検索では見つかるはずもなく、ネットで調べれば、何かわかる!と言うのはただの思い込みだと知りました。
踊らされていましたよ。

犯罪に関わることだとなおさら。
コレは、踊らされては決していけない情報。
「あの事件の犯人は○○に住む××。気を付けて!」

謂れの無い事実を妄信して、歪んだ善意で拡散させる。
先日、芸人の方が謂れのない誹謗中傷に対応したニュースを紹介しましたが、正に、そういったことではないでしょうか?


◆じゃぁ、私たちはどうすればいいのか?
ネットが流行る前にもあった不幸の手紙における悪意の伝達。

当時は、本当かを知るために友達に聞く、それでもダメなときは先生、家族と聞く範囲を広げて、図書館で文献を探す。という流れだったかもしれない。

現在は、本当かを知るためにネットで探して、おしまい。
...にしていないでしょうか?

2013年04月27日 調べ学習はいいチャンス
でも書きましたが、子供達は学習を通して何が正しく何がそうでないのか?を考える経験を身に着けていきます。
ママ世代は子供達にはない人生の経験を身に着けています。

チェーンメールを受け取ったり、ネット上での情報を見たりしたときに、
「それ、伝えなくちゃ!」
と思う前に、まず、深呼吸。
「私の経験の中で、それは信じていいの?」

ネットの中で、これからも踊ることの無いようにしたいですね。