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91 炎上とウェブ魚拓

2014/08/20 16:35 に ずきんはな が投稿   [ 2014/08/20 16:36 に更新しました ]
2014年05月24日掲載


「ウェブ魚拓」、というウェブサービスがあるのをご存じでしょうか。
炎上している時にあちこち覗いたりすると、よくウェブ魚拓へのURLを見かけます。自分の端末でスクリーンキャプチャするのと同じ感覚でウェブサイトのページを簡単な操作でそのサービス上に保存することができるものです。

バカッター騒ぎの時などにはウェブ魚拓がよく使われていて、こんな投稿を見ることがあります。

「魚拓とっといた」

つまり、Twitterやfacebookなどのアカウントとその書き込みは削除されてしまったら見えなくなるため、別のところに保管しておこう、と思う人たちによって「魚拓」されてしまうのです。

その信頼性は、魚拓されたときのURLも一緒に保管されることによって、高められています。
あれ? 魚拓が信頼性を高めるとは? 一体どういうことでしょうか。

自分自身が持つデータ、つまり画像や動画、文字など、どんなデータであったとしても、これは自分が編集可能なデータです。
写真をすこし修正したとしても、他の人にはわかりません。他の人がとった写真を撮ってきて、自分が撮ったと言ったところで誰にも本当かどうかはわかりません。当人が日頃の人間関係で成り立っている信頼によってのみ判断されることになるでしょう。
赤の他人から見て、そのデータの信頼性は本人がなんらかの証明ができない限り非常に低いものとなるのです。

では魚拓サービスの場合はいかがでしょうか。
魚拓サービスは広告収入目的があり、利用者とは利害関係のはっきりしたサービスです。情報の入手元として、URLと共にウェブサイトのページを保管します。
無関係な第3者による、単純に保存するだけの仕組みであるため、見る人は、それが確かにその状態で公開されていたものだろうと、概ね信頼するのです。

不用意な問題発言をツイートしたりすると、こういったサービスを利用して誰かに魚拓を取られることがあります。

これらは発言者(権利者)の申立によって、削除依頼が可能です。
ただし、削除依頼には権利者本人であることを示さなければなりませんので、慌ててアカウントを消してしまったりすると本人である証が立てられずに削除ができなくなる恐れがありますので、注意が必要です。

それとは反対に、自分が誰かに不当な発言をされてしまった場合、逆に魚拓を取る方にもなれるわけですね。たとえば、著しく名誉を傷つけられた場合、命を脅かすような脅迫をされた場合、その証拠保全のために利用するのはひとつの手かもしれません。

ただ、どちらの場合もこの魚拓サービスを元に、さらなる多方面への拡散を助長していることも確かなのです。
こういったことのために非公開用の魚拓も用意されているようで、有料サービスとなっています。

使い方によっては、身を守ることにも、滅ぼすことにもなる諸刃の剣のような、このツール。
是非はともかく、こういったサービスが世の中にある、ということは知っておいたほうが良いでしょうね。

子供に教えてあげる必要はないとは思いますが、炎上などの有事の際にはまっ先に確認したほうが良い場所があることを心に留め置いていただければと思います。