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97 不正アクセスで訴えてやる!

2014/10/31 2:06 に ずきんはな が投稿   [ 2014/10/31 2:07 に更新しました ]
2014年07月05日掲載



不正アクセス禁止法という言葉がニュースで流れるのを耳にするたびに、「よーし、自分のアカウントをもしお前がイタズラでログインしたら『不正アクセス』で訴えてやるからな!」なんて言うのは、実はできないって言うお話。

先日、AKB48のメンバーのTwitterアカウントに、本人が許諾していない第三者がログインし、本人に成りすましてツイートを投稿その後投稿を削除したという出来事がありました。

『不正アクセス』で被害届を出さないと!

と思うのが心情ですが、残念ながら法律上は第三者にログインされた当事者が被害届を出すことができないのが現状でした。

大分県警本部広報課のサイト(※1)にはこんな文言がありました。

『他人のID、パスワードを勝手に不正利用することは、不正アクセス禁止法違反に該当します。』

ほら、該当するって書いてあるじゃん!
でも、ちょっと待って大切なのはココ。

『不正アクセス禁止法違反では、被害者は、不正アクセスされたサーバの管理者となりますので、IDの利用者が被害届を提出することは出来ません。』

∠( ゚д゚)/ 「え」

となるわけです。

実際、当事者のblog(※2)には、被害届を出すことができるのはTwitter社であり、当事者は被害届を出すことができない。また、今回はTwitter社は被害届を出さないことから、この件は『不正アクセス禁止法違反』とは見なされないということが書かれていました。

この件に関しては、こちらのニュースが詳しくかかれています。

高城亜樹なりすまし、本人が被害届出せない不思議 警察見解は「被害者はツイッター社」 : J-CASTニュース 

じゃぁ、やられたらやられっぱなし?
となるとそうではなく、不正アクセス禁止法では法的な被害者はサーバーの管理者企業ですが、それ以外の手段では対応することができるかもしれません。

・業務妨害
・名誉毀損

今回の件は、当事者としてはとんでもない出来事に遭遇したのですが、こういった事柄をきっかけに、被害者は誰なの?という認知が進むといいなと思います。

今後、この法律が見直されたり意見を募集といった際には、当事者も被害者になるようになればいいなと思います。

※1 大分県警本部広報課 ネットトラブルハイテク関係:不正アクセス

※2 【スタッフより】AKB48高城亜樹 Twitter不正ログイン被害についてのご報告|高城亜樹 オフィシャルブログ