123 ネット上に残る様々なキャッシュ

Post date: Mar 6, 2015 11:55:20 PM

一度ネットに流した情報は永遠に消えない、という事を毎度話しています。

じゃあ本当に消えないの? って私なら聞いてみるかもしれません。

炎上した時に、その記事を見た一人一人が個々に残すという状況を想定して伝えてきているわけですが、実際にはそれは多くの理由の一つにしか過ぎず、実際には他にいろいろとあったりします。

まずは、検索エンジンが情報収集しているということが一つ。検索すると、その記事のタイトルと、その下に収集したときの記事が数行表示されます。この数行は、収集した時に保存した記事から抽出しているのです。

例えばGoogleで検索したときに、URLアドレスの右側に「▼」のリンクがあり、押すと、

「キャッシュ」

というメニューが表示されます。さて、この「キャッシュ」とはなんでしょう。

意味を簡単に調べてみると、「貯蔵庫」という意味が出てきます。ネット上では、速度や処理効率を高めるために、この「キャッシュ」という機能が使われます。

一旦保存されたキャッシュは、その情報を取得したものが一定期間保存しています。

いつまで保存されるかは、取得したもの次第です。

検索エンジンを提供する企業は、膨大な量のキャッシュを蓄えているというわけです。

また、キャッシュする行為そのものをサービスとして展開しているのが、「インターネット・アーカイブ」というサービスであったり、「魚拓」と言われるサービスです。

このキャッシュするウェブサービス。検索エンジンやこれらのキャッシュサービスだけではありません。例えば、FavStar と言われるサービスは、Twitterのつぶやきがふぁぼられた(※お気に入りに登録された」ものを無差別に保存していきます。また、Twilog などというサービスに本人が登録すれば、Twitter のつぶやきを自動で保存してくれます。

意図して残されているのであれば良いのですが、ここに上げていないものについてはほとんどは意図しない、勝手キャッシュが多いように思います。

中には、勝手に収集したウェブサイトの情報を、誰でも検索できるようにして記録や集計をし、お金を払えば過去のデータのレポートを有料で見せてあげる、というまるで人質でもとられているかのようなサービスが展開されていることもあります。こういったサービスのキャッシュは外から見ることができませんから、本人が残っているかどうかもわからないし気がつくことができないでしょう。

Twitter の公開アカウントのつぶやきは、そういった勝手キャッシュサービス系にあちこちから拾われています。ですので、できるだけ鍵をかけておくのが良いと思います。

ネット上に公開するからには、こういった勝手サービスにキャッシュされることを前提に考えておかなければなりません。

以前、エゴサーチのやり方についてコラムに書いていました。

【コラム:エゴサーチとブラウザの使い分け】

https://www.facebook.com/SafeWebKids/posts/233122293515758

まずは自分の発信した情報が、どのようにあちこちにキャッシュされているのか、調べてみるのが良いでしょうね。