54 そのサイトの準拠法と管轄裁判所はどこでしょう

Post date: Dec 12, 2013 9:15:58 AM

【コラム:そのサイトの準拠法と管轄裁判所はどこでしょう】

利用規約、しっかり読み込んだことのある方はいらっしゃるでしょうか。

同意だけして規約は読まない、ということも多いと思います。私もそうですので^^;。

読もうと思ったら結構な時間がかかります。この規約を読むための時間を作れるかどうかと言われると日々のことに忙殺されてのびのびになってしまうのですよね。

コラム:子供から見た利用規約

https://www.facebook.com/SafeWebKids/posts/221053354722652

こちらでも少し触れましたが、やはり読みにくくて面倒なことなのですが、でも一度くらいは、どこか主に使っているところの利用規約は読んでおきたいものではあります。せめて読みやすければ、と思ったりもしますが、難しい文言を使うのにもちゃんと理由があるようです。

さて、様々なWEBサービス、ソーシャルネットワーキングが流行る中で、炎上が度々起こっていますが、気になるのは、もし、自分や家族が炎上に巻き込まれたらどうすればいいのかなと考えると、やはり法律が気になりますよね。

そこで、そのWEBサービスがどの州の法律に従っているのか、比較してみました。

おさえどころとして、まずは準拠する法律がどの国の法律なのかだけでもわかっていると、ほんの少し安心できる材料となりますね。

まずは、そのサイトが利用規約を定めていること。これは重要です。

定めていないところもありますので、見やすいところに利用規約へのリンクが貼ってあるかどうかを見ると良いと思います。

以下、主要サイトの準拠法と管轄裁判所だけを拾い上げて見ました。リンクは利用規約のページです。

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--Facebook

https://www.facebook.com/legal/proposedsrr/jp

カリフォルニア州法、カリフォルニア州北部地区の連邦地方裁判所またはサンマテオ郡に所在する州立裁判所

--Twitter

https://twitter.com/tos

カリフォルニア州法、 米国連邦裁判所またはカリフォルニア州に所在する裁判所

--Google,GooglePlay

https://www.google.co.jp/intl/ja/policies/terms/regional.html

https://play.google.com/intl/ja_jp/about/play-terms.html

カリフォルニア州法(一部の国を除く)

カリフォルニア州サンタクララ郡の裁判所(または、条件によってはユーザーの居住する法域の裁判管轄)

--youtube

http://www.youtube.com/t/terms

カリフォルニア州法、カリフォルニア州サンタクララ郡の裁判所

--instagram

http://instagram.com/legal/terms/#

カリフォルニア州法、カリフォルニア州サンタクララ郡の裁判所

--FOURSQUARE

https://ja.foursquare.com/legal/terms

ニューヨーク州法およびアメリカ合衆国法、米国連邦裁判所またはニューヨーク州南部地区に所在する裁判所

--FC2

http://help.fc2.com/common/tos/ja

ネバダ州法、ネバダ州地方裁判所

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カリフォルニア多いですね。

カリフォルニアは日本人となじみの深い州のようですね。おなじみのハリウッドがある街です。

法律を網羅することはかないませんが、その州の特色はみておいても良いかもしれません。

http://ja.wikipedia.org/wiki/カリフォルニア州#.E6.B3.95.E5.BE.8B.E3.81.8A.E3.82.88.E3.81.B3.E8.A1.8C.E6.94.BF

最後に書いた、FC2 というサービス。お使いの方もよく見かけます。ポータルサイトとなっており、ブログや写真投稿、動画投稿など、手広くサービスを提供しています。

ネバダというとラスベガスのあるところ。様々な自由を法で保証することを掲げた州です。この州法に従うという事の判断は個人の考えにおまかせするしかありません。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ネバダ州

先日、FC2を訴訟すると宣言した団体があったことだけ添えておきます。

http://www.ippa.jp/news.html

あとは、意外にも日本法だったのか、と思うところもありました。

LINEは韓国の会社と聞いていましたが、利用規約には日本法、と書いてありました。

以下、すべて日本法です。

日本法、東京地方裁判所

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LINE

http://line.naver.jp/terms/ja/

ニコニコ動画

https://secure.nicovideo.jp/secure/rule

ネクソン

http://www.nexon.co.jp/rule/agreement.aspx

iTunes store

http://www.apple.com/legal/internet-services/itunes/jp/terms.html#SERVICE

Yahoo! Japan

http://docs.yahoo.co.jp/docs/info/terms/chapter1.html#cf1st

Pixiv

http://www.pixiv.net/terms.php

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日本の会社なら、もちろん日本法ですね。

それだけでも安心度は違うものになるでしょう。

また、属するドメインが「.jp」だとすれば、このドメインは「日本国内に住所を持つ組織・個人・団体」しか取得できないことになっていますので、ドメイン名だけである程度の見分けがつきますね。

.jp ドメインを管理している会社、JPRSの案内はこちら。

http://jprs.jp/about/jp-dom/spec/

さて、2ちゃんねるには利用規約はありません。

炎上はだいたいの場合、2ちゃんねるで着火されることが多いですね。利用規約がないとなれば、次に気になるのは、データがおいてある場所。

ニコニコ大百科に場所についての言及がありました。

http://dic.nicovideo.jp/a/運営%282ちゃんねる%29

あちこち転々としているのでしょうか。なぜでしょうね。

どの法律に則って提供しているサービスなのか、一つの判断材料としてお持ちください。