02 子供を取り巻くゲーム環境と大人のモラル~CEROってなぁに?~
Post date: Jun 7, 2013 2:09:51 AM
2013年04月07日掲載
日曜の朝は、少しネットから離れて子供を取り巻くゲーム環境と大人のモラルについて考えてみましょう。
『CERO』って聞いたことがありますか?
コンピュータエンターテインメントレーティング機構が設定した「年齢区分マーク」で、どんな年齢でも問題なくやっていい「A」、12歳以上を対象にした「B」、15歳以上を対象にした「C」、17歳以上を対象にした「D」、18歳以上を対象にした「Z」。特に、「Z」に関しては18歳未満に対して販売・頒布しないことを前提にされています。
「Z」は、いわゆる成人ゲームですが、成人向けゲームは性描写だけではありません。CEROでは下記のように分類されています。
【性表現系】【暴力表現系】【反社会的表現系】【言語・思想関連表現系】。
ただし、現時点でCEROには法的な罰則規定がないために、18歳未満の小学生でも「Z」判定のゲームを購入したという例もあります。
あるお母さんたちは言います。
「グランドセフト」友達持ってるねん。
「モンスターハンター」クラスのみんながやってるねん。
「バイオマーセ(バイオハザード ザ・マーセナリーズ)」うちの子やってるんやけどどうなんやろ。
ゲームの名前をあげたらきりがありません。
ここから下は、あるご家庭の本当にあったお話です。
ゲームを買う場合には、子どもは私に、「これが欲しい」と言ってきます。
それは特に許可制にしていたわけではなく、ネットで買う方が概ね安く買えるため、自分のお小遣いを使って買うには私に言って買う方が安いからです。
もちろん、欲しいと言われれば、特に禁止する理由もないのでまずはネットで探します。
探してみて分かったのはそのゲームはCERO判定Z。
「18禁じゃん。無理」
「えー!みんな持ってるのに!」
そう、一部の小学生達はこのソフトを持っています。
聞くと、大きなお兄ちゃんがいる家庭ではありません。
想像するに、ゲーム屋さんに18禁ソフトが置いてある事自体知らないのでは無いでしょうか。
おそらく子どもが自分のお年玉で買うのでしょう。
そのゲームがなんなのか、知らない保護者は多いようです。
一昔前のパソコンソフト屋さんには、実際には成人向けゲームはあふれるほど存在していましたが、パソコンを使うのはほぼ大人であったために、成人向けはすべて手の届かない上段におかれていたりもしました。
そういう当時、ファミコンなどの家庭用ゲーム機には、成人向けゲームは存在していなかったように思います。
パソコン向け、家庭用ゲーム機向け、と、販売対象が明確に分かれていたためでしょう。
それが今や、家庭用ゲーム機という世界の中で、成人向けゲームが氾濫しています。
成人向けゲームは性描写だけではなく、暴力描写も含まれます。
母親としてそれは許可できるものでしょうか。許可できる年齢でしょうか。
CERO判定。知らない方がいればぜひ伝えてあげてください。
我が家は我が家のルールを持っていて、子どもにはそのルールを守らせます。
時に子どもはそのルールを破ります。
私はそれを破ってもいいと思っています。
だからといって、破るくらいなら制限しなくてもよい、ということではモラルは身につきません。
モラルはルールを子どもに伝えるところから始まります。
伝えるにはまず知ることから始まります。
ネットの情報にあふれたこの時代、苦手意識をもたずにどうかアンテナを張り、
ネットを有効に使って、有害情報の選別を保護者ができるようになってください。
参照:
・CERO 年齢別レーティング制度とは?
http://www.cero.gr.jp/rating.html
・Wikipedia「CEROレーティング18才以上のみ対象ソフトの一覧」