17 この写真、本物かどうか調べて

Post date: Jun 7, 2013 2:35:40 AM

ある日、SMAPファンの友達からこんなことを言われました。

メールで写真を送ってきて、その写真が本物かどうか調べて欲しい、という内容のものです。写真を見ると、SMAPのメンバーと、女の子が写っています。

「この子がな、自分がSMAPのメンバーと友達やって言ってて、証拠写真もらったんだけど、嘘やと思うねん!」

画像の知識なんてそんなに無かった私ですが、早速写真のコントラストを変えて見ました。すると、一部おかしなコントラストになります。

私「うーん。これ作ってるよね。すごいな、ここまでやるのん?」

友達「やっぱり!! そうやねん! その子な、嘘ばっかりつくねん! ありがとうな!!」

この当時、1995年頃だったでしょうか。SMAPのホームページにメンバーの写真がたくさん載っていた頃です。

当時から巧妙に作り上げられたコラージュ写真はよく見かけました。

コラージュ職人はあちこちで見かけます。神レベル、なんて人も居て注目を浴びたりしています。

最近は画像処理ソフトの性能があがり、たとえよくよく確認しても、偽造かどうかわからないレベルにまで加工できるようになってきています。

素晴らしいグラフィックの世界がそこで繰り広げられ、技術の進歩は目覚しいな、と感心することが本当に多くなりました。

ちょっと懐かしい話ですが、こんな例も。

少しの間流行った神の手のカタチをした雲の写真。私も友達からメールを受け取りました。「すごいよ!!」なんていうセリフと共に。加工されたものとは知らずにチェーンメール化し、これがマルウェア拡散にも使われたりしました。

http://securityblog.jp/news/470.html

■進化する加工編集技術

さて、前述したような画像技術はどのような人が使えるのでしょうか。

一見難しいと思えるような事も、良いツールをもっていて、ある程度使える人なら簡単にできてしまうようです。

ビデオの画像からリアルタイムで物を消す編集技術、なんてものも出来るようになっているようです。この記事の公開は2010年。ご存知でしたか?

http://jp.techcrunch.com/2010/10/22/20101021diminished-reality-impressive-video-manipulation-in-real-time-video/

こんな技術があれば、ビデオに写り込んだ自分を「忘れられる権利」によって消してもらえるかもしれませんね。

写真をプリクラのように加工できる、楽しそうなアプリが出てきています。私が見かけたのはShibuyaCamera。画像加工の話なんか知らなくても可愛らしい写真が作れます。

落書きから写真を合成する、なんてものもあるようです。

http://blogs.itmedia.co.jp/saito/2009/10/photosketch-536.html

遊びとしてはとても楽しい技術ですよね。色んな写真を使って合成してみたくなります。加工や合成は、まるでゲームのように遊べます。

■画像で探す

加工ばかりではなく、画像を元に検索もできるようになりました。この写真偽物かも!?なんて思ったら、google画像検索をお試しください。

写真のURLを指定して検索すると、その写真に酷似したネット上の画像を検索できようになりました。

先日私の元に届いた迷惑メールからたどって会社案内を見てみました。信頼できそうな写真紹介のページがありましたので、その写真で検索してみたところ、無料画像素材の提供サイトに同じ写真が置いてありました。

無料素材の写真を社員だなんておかしいですね。

こんなふうに少し調べて見るだけで、見分けるヒントが得られます。

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新しい技術で一体何ができるようになっているのか。

詳しくなくても、少し方法を知っているだけで、これは本当かな?偽物かな?って判断するための知恵が得られると思います。

最新技術を知る、というのも情報リテラシーを育てるひとつとなるでしょう。