62 iPhone(キャリア契約なし)をもたせるまで〜うちの場合
Post date: Dec 13, 2013 11:31:14 PM
2013年11月16日掲載
転載元:https://www.facebook.com/SafeWebKids/posts/229744170520237
【コラム:iPhone(キャリア契約なし)をもたせるまで〜うちの場合】
「なんであかんの? みんな持ってるのに!」
って言われたら辛いですね。どんな風に言い返しましょう。
私の回りでは、まだだめだと言っているうちに、子ども自身が貯めたお年玉などで勝手にiPodTouchを購入してしまい、親が口出しできなくなったケースがいくつかありました。
子供はすでにパスワードをかけてしまい、名実共に持ち主となってしまうので静観せざるを得ない状態になっている様子です。
こうなると、あとは子供との対話でなんとかしのいでいくことになりそうですね。
今度苦労話を聞いてこようと思います。
うちの子は中学2年生の時にようやくキャリア契約のないiPhoneを渡し、パスワードを解除することにしました。それまでの経緯など。
パソコンの利用は小学校1年生くらいから始まりました。
ベネッセのBE-GOのヘッドホンマイク姿の写真を見て憧れ、なぜか
「お母さんお願いします!!」
なんて土下座されてしまい、貯金箱に貯めた小銭を差し出され、情に負けて
BE-GOを始めたのが使わせるきっかけでした。(小銭は全然足りなかったのですが。)
当時はやるにしてもBE-GOだけ。他になにかないかなと思って入れたのはタッチタイピングソフトでしたが、それは興味なさそうで、なんせヘッドホンマイク!で悦に入ってたのでした。
色々始めたのは4年生。Flashのゲームが面白いらしい、とどこからか聞いてきたのでしょうか。探し始めるのですがうちにはYahoo安心ネットを入れてあったので見れません。
それにも関わらずいろいろやってくれたようで、当時、PCの画面に請求書が張り付きました。
後で聞くと親しい友だちのお家でも同じ話を聞きましたので、どうやらみんな同じゲームをやってしまったのでしょうね。
この時はPCを兼用で使っていましたが、この切り替えが結構煩わしく、うっかり安心ネットの制限を解除したままにしてしまったようで、6年生の時に親の不在時にアダルトサイトを踏みまくってしまいました。
履歴を調べてわかったことですが、検索キーワードに「12歳」と入れてしまう子供らしさに微笑ましくもあり、それの意味するところに怖くなった時期です。
その後、君にはまだ早かったと反省もし、チェックがザルだったことに打ちひしがれつつ、PCの利用制限をきちんと再開しました。
こういうことがあったので慌てて性教育のために本を買いました。世の中のアダルト情報には嘘や誇張表現が含まれるとはっきり書いてあるものを選びました。
中学になると様相が変わりました。LINEです。クラスの半数がやっていると子供が言うので正確に名前で問いただしてみると、これが事実であることがわかります。
これは自分の子供だけの問題ではないと考え、当時すでに購入していた7インチのAndroidタブレットに意を決してインストール。(意図しないアドレス帳送信問題が解決した後でした)
子供には「友達のIDを聞いてきなさい」と言いました。何が起こっているか積極的に知ろうと考えたためです。これが1年生2学期のこと。
するとみんな本当によくメッセージをやり取りしています。グループは出来ては消え、参加しては退会し、音は鳴り止まずという状態です。通知はこの時点ですべてオフにしました。音がなると気になりますよね。
気がつけばクラスのほとんどはすでにLINEで繋がっています。部活のメンバーも、1年生から3年生まで網羅しました。これが1年生の3学期です。
それまでの間、LINEのやり取りは親子二人で眺めていました。
反面教師にさせるつもりはありませんでしたが、こういうのはよくない、これは学校で習った、こんな簡単に写真取られてたら怖いなあとか。そんな話をしていました。
この話に感動したらイイネ押してね!と感動話とか診断とかばかり書いている子も。
こいつすげえ、なんて言い始めるので見てみると何かの小説のパクリ。次々と現れる本名と占いや診断結果。自室で撮影した友だちとの写真。ほとんど実名で登録されたアカウント。
塾の光景を見ると、みんな机の上にスマホをまず置くようになりました。
あまりのメッセージの多さに、うちの子はLINEはめんどうくさい、と考えるようになりました。ですが、見始めると止まらないようではあります。
私が常に横にいることもあって、口うるさく就寝時間を守るように言ったため、会話を途絶えさせることに抵抗感はなかったようです。あとで、おかあちゃんうるさいねん、と学校で言っていたのかもしれません。
この時、端末はまだロックしていました。パスワードは私しか知りません。
LINEにもロック。2重にかけました。下の子がゲームをするので触らないようにという配慮です。すこし大きなタブレットは持ち出しにくく、家族共用で使うことになるのでずっと離れない、ということがありませんでした。これは正解だったように思います。
この時に中古の iPhone3GS を手に入れました。これも機能制限をつけて、パズドラができるように設定しました。契約をしていないため、自宅でしか使えないので持ち出すことはありません。
その後、iPhoneで使えるメールアカウントをひとつ作り、親しい友達とはメールでやり取りするようになりました。メールだとすぐ返事しないといけないとも思わないようで、ゆったりと過ごしているようです。メールアカウントについては、私がパスワードを決定し、定期的にチェックすることを伝えました。
しばらくしてから様子を見聞きしていると、Twitterで散歩日記をつけている子、ピクシブにイラストを投稿する子、小説を書いている子、様々でてきました。
そうなって初めて、これこれこういうサイトに登録したい、と言ってくる様になったので、まず利用規約を眺めて見るように言いました。
先日利用規約でまず確認するようにおすすめした、適用される法律、日本法であることを確認するように言いました。知らない国の法律なら使うべきではないと言いました。
「ネット上の君のことをお母さんは守れない。友達もそう。
世の中の悪い人の大半は大人。
君の年で大人の巧妙な知恵にかなうわけがないと思ってる。
下手なことをすると、炎上し、個人情報が特定され、家庭は崩壊するかもしれない。
ニュースでも散々見たよね?
だから分別がつくまでは使うべきじゃないよね。
君にそろそろ分別はついたかな」
こんな感じのことを伝えました。(実際には関西弁で^^;)
そしてパスワードを外しました。
そして先日、友だちと外出したときに、友達の携帯のテザリングが使えるなどと言って持ちだしてしまいました。機能制限かけてあるからネットワークの設定はできないんだけどね・・・と思いつつ、テザリングは友達の携帯の契約がどんな契約かわからないし料金がどう上がるか分からないからやめるように、とだけ言いました。
子供自身の気質もあり、うちの子はどちらかといえば表向きには言うことをよく聞いてくれる方でしたのでこんな感じになりました。多分、隠れて暴走するタイプかもしれません。結果としてどう出るかはまだまだわかりませんが、我が家の見守りは続いています。厳しいのかザルなのかは私にはわかりませんが、一つの家庭のパターンとして、捉えていただければ嬉しいです。
これまで、極力なにも契約せず、お金をかけないようにしてきました。
こういう事ができるのだと知ってさえいれば、実はみんな携帯を契約しないかもしれませんね。どうも、スマホじゃないとLINEできないと思っている人が多かったようで、タブレットでもできる、という単純なことは、主婦友達には斬新だったようです。
改めて振り返ると随分失敗を繰り返した記録でした・・・。
まだまだ失敗するかもしれません^^;