2 コラム‎ > ‎vol.02 201307~09‎ > ‎

28 学校で部外者が情報モラル講習を行うということ

2013/07/20 9:41 に ずきんはな が投稿   [ 2013/09/29 1:35 に更新しました ]
2013年07月07日掲載
まだ、うちの子供が小学生だった時。
入学した小学校では「学内ボランティア募集」が例年PTAの試みとして行われていて、「○○を教えることができる」「○○の専門家」「○○のサポートが可能」等、特殊技能だったりちょっとした知識や知恵を共有するための任意内容記載のボランティア募集。
なんて素敵な試みなんだろう!って、入学した時に配布されたプリントを見て思いました。
毎年、用紙の提出には「インターネットを行う上での注意事項や情報モラル教育及び情報提供(対象:子供・親・教員)」って例年書いたんだけど、結局、声がかかることなく5年が過ぎ、最終学年に上がった時に「ほとんど、必用な内容のボランティア募集が集まらないから」という理由でその制度が廃止されてしまいました。

あまりに、口惜しくて、最終学年の担任の先生に「5年間こういう意見をPTAには出していたんだけれども応答が全くなかったのは、学校としてこういう情報モラル教育等は需要がないのでしょうか?」と聞いてみたところ、「あくまでPTAの募集であって学校が行っていたわけではないので、そういうことをできる親がいることを知らなかった」との返事を頂き残念な気持ちは増すばかり。

GreeやMobageのCSR活動の報告を見ていると、様々な学校が企業の社会貢献活動を利用していることがわかります。
・グリー株式会社 (GREE, Inc.)   CSR  啓発活動レポート 
・訪問学習活動 | CSR活動 | 株式会社ディー・エヌ・エー【DeNA】

親として学校内で教える、話をするというニーズがないのであればこういう出張情報モラル講座を活用すればいいんじゃないかと思って、学校の先生に聞いてみると、それはそれで難しいと返事を頂いた。

先にあげた活動レポートを見ていると、公立・私立に関わらず学校名が上げられている。
この「差」はどこにあるんだろうと思う。

企業が難しいなら、経済産業省が行っている安全教室を紹介してはどうだろう?
・インターネット安全教室 | 経済産業省 JNSA

ある先生には、「情報モラル、特に最近では中学生でLINEの問題は気になるところなんだけど、学内の教員で理解をしたうえできちんと教えることのできる人間は居ないと思う」と言われた。
別の先生には、「企業やその他の団体がそういうパッケージを持っているのは知っていても、それを自分が担当したら移動した後は誰が担当するの?って考えると提案できない」と言われた。
また別の先生には、「警察署から来てもらって、犯罪に巻き込まれるよっていうのは話したし、子供達も怖いと思ったから大丈夫でしょう」と言われた。

「情報モラル教育」に対して、不要だと思っている先生は誰もいないのに、そこに活動が届いていない。
届ける道が見つからない。

「スマホとかネットとかよくわからないから、学校で教えてくれたらいいんだけど」という親は私の周りにもとても多い。

学校でやること、家でやることと分担するようなことではなく揃って行うことだと思うんだけれど、お互いにそこは家庭で、そこは学校でと押し付けあっているようにしか残念ながら見えない気がしました。

幸いなことに、最終学年で子供を受け持ってくださった先生が学年懇談会の時間を親に対する情報モラル啓発の時間として提供してくださったので、6年の念願だった親に対する話を行うことができた。
コレは、わざわざ「講習会」という時間を設けるのではなく、あくまで参観日後の懇談会という場にすることで参加する親が一人でも多くなるのではないか?という先生の提案で、実際、参加したお母さん方に話を聞くと、参観のタイミングって良いよねと仰っておられた。

その時の資料は「保護者の為のインターネットのお話~危険性とリスク回避について」として公開していますのでよろしければご覧ください。

発表資料:
 保護者の為のインターネットのお話~危険性とリスク回避について
配布資料:
 保護者の為のインターネットのお話~危険性とリスク回避について(配布版) 

自分の子供がいる学校でこういった情報モラルに関する講習を行ってほしいと要望している親は本当に多いと思う。
学校の先生の理解や方針もあるかもしれません。

もし、このコラムをお読みいただいて、私もこうだった!うちの学校はこうだった!いやいや、教員としては本当はこうなんだというご意見もあるかもしれません。
ぜひ、そういった声を教えてください。

子供達に、より良い安心できるネット環境とモラルを。
という思いは、形は違っても誰も同じなのですから、良い形で昇華していきたいものですね。