132 子どもたちの通信の量

Post date: Aug 22, 2015 3:35:43 PM

総務省が推進している、オリンピックに向けて整備中の公衆無線LANは、ネットに飢えた子どもたちにとっては楽園のようですね。もっぱらそれは動画視聴のために使われているのを周囲では見かけます。

雑誌の特集に組まれた「上手な公衆無線LANの使い方」は、時に主婦に向けても書かれていて、どこにいても韓流スターと一緒!などといった文句で利用を促しています。

なぜそんなことが必要かといえば、スマホの契約にある、容量制限が鍵のようです。例えばドコモなら7GBが上限とされていて、それを超えると通信が遅くな り、動画が快適に見れなくなってしまいます。wimaxなどは、3日で3GBを使うと通信制限を受けます。つなぎ放題かと思いきや、実は制限が設けられて います。

でも、動画視聴は重要な広告配信のための手段となっていますから、コンテンツ事業者としては、みんなに見て欲しいものなので、オフラインで見られては困ります。リアルタイムに通信して見て欲しい、これがコンテンツ事業者です。

しかし、通信事業者としては常時大容量の通信を行うのは負担でしかないはずです。定額サービスでつなぎ放題と謳いながらも制限が設けられているのは現実的な負担を見ての事でしょう。

各雑誌などでは、公衆無線LANで節約、という名目で、いわばタダ乗りを促進しています。

本来、海外からの来訪者へのサービスとして促進しているものが、実際にはコンテンツ事業者が消費者を確保するための道具となっているのではないか、と思えてしまいます。

ではどれくらい通信を使うのでしょう? 先月に子供と一緒にネット環境の無いところへ行った際、1日で1.5GB使いました。

それを子供に伝えると、「それがどれくらいの量かわからない」という返事。

具体的に、子供の利用しているプランの一ヶ月の上限が2GBであることを伝えると、ようやくその量に驚きます。

「少な!!」

あと500MBしかありません。その時、月初でしたので、残るおおよそ一ヶ月、あっという間にそれは消費し、低速の日々を過ごしました。

私自身は、メールや少しのブラウジング程度しか使いませんので、一日に利用する量は数10MB程度です。

その格差はやはり動画視聴ですね。

この先、通信の量がどんどん膨れ上がっていくとどうなるのなと考えているのですが、想像もつきません。