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29 限りなく黒に近いグレーに少年は染まっていく

2013/07/20 9:44 に ずきんはな が投稿   [ 2013/09/29 1:35 に更新しました ]
2013年07月13日掲載
先日、子供が友達からチートをいれてもらったと、嬉しそうに言ってきました。
持っているのはPSP。チートって何? と聞くと、またまた嬉しそうに画面を見せてくれます。
見ると、体力?所持金?もろもろのステータスがすごく高い数値になっていました。

いわゆるデータ改造のことのようです。
さて、これは違法でしょうか。

これには、参考になる判例があります。

ときめきメモリアルメモリーカード事件

「改変セーブデータの提供はゲームソフトに対して製作者の意図した範囲外の動作を引き起こすためストーリーの改変に当たる、として同一性保持権の侵害を認め」
とあります。ゲームソフトの意図した動作を改変したことを侵害行為だと認められたのでした。

(当時の裁判官、どのように受け止めてこの判決を下したのでしょうね^^;)

ただし、これはこのセーブデータを販売したことによるものです。
では販売しなければ良いのでしょうか。
知恵袋などを覗いてみると、個人が自己責任でやるのは違法ではないと書いてあったりもします。
本当でしょうか。知恵袋に書いてある回答は信用できるでしょうか。

かくいう私も、昔はBASIC Magazine(通称ベーマガ)に載っているゲームプログラムをパソコンに入れて、初期ステータスを変えて遊んだものでした。

雑誌でプログラムが公開されたゲームなら良いでしょうか。
これはなんとなく問題なさそうな気がしますね。なぜでしょう。

販売されているゲームならどうでしょうか。
このチートコードを自分で作る行為はどうでしょうか。

作ったチートコードをインターネットで公開すること。
インターネットで拾ってきたチートコードを利用すること。
手に入れて実績を詰んだチートコードを友達の端末に入れてあげること。

これに白黒はっきり答えられる方がいらっしゃいましたら、どうかご教示いただきたいのです。

例えば、この行為がこの先、違う方向に向くとどうなるでしょう。
このソーシャルゲームが全盛期の今、自分の端末でステータス改変を味わった子どもは、その先ソーシャルゲームに挑むかもしれません。

これははっきりと、違法であると感じます。
ゲームのソースコードは公開されていない、コードはネットワークの向こう側からの配布、アプリやステータスは自分の端末だけど、処理はサーバで。そして著しくゲームバランスを欠けさせる、提供側への妨害行為。

でも、販売されているネットワークを使わないゲームで、個人で遊ぶものなら、良いのでしょうか。一人で遊ぶものなら良いでしょうか。境界線はどこにあるのでしょう。こういった、ゲームデータの取り扱いについて、今後どのように取り扱っていくのか、問題は簡単に白黒付けられるものではないのかもしれません。

また、データの改変だけではなくファームウェアにまで踏み込んだ場合、このリスクは高そうですね。

私は、これは社会を構成している大人たちがこの問題に真っ向から対峙し、境界論じ合うべき問題なのではないかと感じています。

みなさんはどう感じられたでしょうか。

チート

ご自身がどう感じたか、どう考えたかの感覚めいたものを踏まえてから、チートについてのwikipedia を読んでみるのをお薦めします。

善と悪、ごちゃまぜにした奇妙な世界感をみることができるかもしれません。

ちなみに、任天堂DSや、PlayStation では、禁じているとはっきり記されています。



規約上してはいけないと書いてあるわけですが、現実問題として我が家のPSPは既にチートされているわけで、これを把握できるお母さんはおそらく稀だろうなと思いつつ、グレーに染まったPSPを眺めるしかないのでした。

幅広いご意見お待ちしております。